モチベーションはアベフトシ
ミッシェルガンエレファントってご存知ですか?多分2018年時点で三十代の一部の方はご存知かも。
90年代に活躍したロックバンドなんですが、このカッコよさにハマった頃にはもうバンドは解散して十数年、しかもどハマリしたギタリストことアベフトシさんはあの世に逝ってしまっているという状態。。
三十路の私にギターでロックを弾きたい!という衝動をくれたのがこのミッシェルガンエレファントのアベフトシさんのギターをきいてからでした。
リアルタイムで聞いたのはたしか私が中学か高校のとき。当時はべつに特別ハマるとかなかったんですね。でも元々テンポ早い&繰り返しが多い曲が好きなので、嫌いではなかったと記憶しています。
唯一リアルタイムできいてたミッシェルガンエレファントで覚えてるのは、最初「バードメン」を確かヘイヘイヘイ(当時ダウンタウンが司会で音楽を紹介していく番組)のエンディングになってて、あ、カッコいいな、とチラッと思ったのと、何年後かにスペシャ(音楽中心のチャンネル)で「ベイビースターダスト」を聞いて、「かっこいいなぁ、けど、ボーカルの声聞こえんし歌はいるまでやたらギターが長いなー」と思ってたのも覚えてる。で、その何ヶ月後かに耳に入ってきた「暴かれた世界」を聞いて、ミッシェルガンエレファントの曲だって知らなかったんだけど、「あ、このギター、ミッシェルなんとかっていう長い名前のバンドのベイビースターダストのギターの人と同じな気がする」と、初めてギターの音だけでグループがわかる、という経験をしたことだけは覚えてた。
でも当時は、湘南乃風とかアイコとかバンプとか、なんかそこらへんのカラオケで盛り上がるような歌中心にきいてたので、ミッシェルガンエレファントに特別ハマることはなかった。とにかくボーカルの声がギターで聞こえん印象しかなかった笑
がしかし。アラサーの私が偶然布袋寅泰のロシアンルーレットを聞いて日本のロックに改めてハマり、「あ、そういえばミッシェルガンエレファントとかいうバンドがいたな、きいてみよ」と何気なく聞いたのがきっかけで「なにこれめっちゃかっこええやん!」となった次第。
いやぁ、いい時代になりましたよ。だって昔なら店に並んでる今が旬のアーティストしか接触もてなかったけどさ、今はユーチューブもあるし音楽配信サイトやアプリで検索できるから、旬とか関係なく自分の好みを時間軸関係なしに聴き漁れる。
で、最初に買ったのは「thee」というベストアルバム。とにかくたくさんミッシェルをききたかったので手っ取り早いところを、と思って。それで一番リピートしたのが「シトロエンの孤独」。ギターがかっこよすぎる。同じフレーズを繰り返してるだけなのになんでこんなに惹き込まれるのか。歌とかメロディほぼないのにギターのカッコよさで何回も聞いてしまうこの衝動はなんなのか。
もうね、通勤車内で毎朝毎晩こればっかり聴いてた。
で、その時に初めてミッシェルガンエレファントについていろいろ調べるようになって、もう解散して十年以上たってること、私が最もハマったギタリストのアベフトシさんが解散後に若くして亡くなってしまわれていたことを知った。
もうバンドは存在しないけど、それでもこういう、衝動を感じる音楽に出会えたことが嬉しい。
以来、ほぼ全てのアルバムを聴いている。
‥が、どうしても最後の2つのアルバム(サブリナ)は、チバさんの悲しみが深すぎてまだまだ聴き込めてない。し、ギターもやっぱりロデオあたりまでが「弾きたい!」と思う曲が多いのもあるのかなぁ。
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